間取りのbefore、after

では、ローライがどのように間取りを変えていったかを紹介します。

上図はパッと見、広々として、住みやすそうな間取りですよね。これが建築士に最初に作って頂いた間取りのプランです。

これでも十分に住みやすいと思うのですが、ローライ家のためのオンリーワンの間取りに変えてもらいます。

こんな指摘をしました。

 ・平日はリビングにいるよりも、ダイニングで食事をしている時間の方が長いので、ダイニングが狭く感じる。

 ・LDKは天井を高くして、開放感を出し、ロフトを設けたい

 ・キッチンは二人で料理するので、両方から通れるようなアイランド型にしてキッチンへのアクセスを便利にしたい。

 ・バルコニーはどうせ使わないからいらない。それよりも広く使いたい。

 ・本棚を置くスペースが欲しい。

 ・寝室には今使っている家具を置きたい

 ・ダイニングに今使っているワインクーラーを置きたい

 ・キッチンにゴミ箱を置くスペースが欲しい

 ・回遊性のある間取りにしたい。

 e.t.c.

上記のような事や、もっと細かい事の要望をたくさん伝えて間取りを修正してもらいました。

修正後の間取りは下図です。かなり、変わりましたよね。

皆さんはbefore/afterのどちらが好きですか。もしかしたら、大多数はbeforeなのかもしれません。beforeは建築士は普通の人はこんな間取りが住みやすいよねと考えた間取りです。なので、大多数はbeforeが良いと思うかもしれません。

それに対して、afterはローライの生活に合わせて間取りを考えたローライのための間取りなのです。逆に言うと一般的ではなく、施主のための家になるので、中古住宅として売りづらくなるというのがデメリットですね。

回遊性という意味では家を通路で一周できますし、キッチン周りもまわれます。畳部屋もまわれます。回遊性があると、どこに行くにも最短経路を選べますし、家事動線を考えた時に都合が良いことが多いのです。

例えば、寝室からバスルームやトイレに入る時にリビングを通らずに行けます。海外の豪邸ではマスターベッドルームにバスルームが隣接しているのが当たり前のようですが、日本ではあまり見かけないですよね。

寝室とバスルームって近いと便利なのですが、遠いのが当たり前だとそんなもんだと思って、あまり疑問に思わないですよね。寝室専用でバスルームを設ける程、普通は広くないですが、このような間取りにする事で、通路からもバスルームに行けるという事になります。

ちなみに、子供部屋は1Fですが、今回は1Fの図面は省略しています。

この間取りはかなり気に入っていたのですが、実はここからさらにもっと変わる事になります。それは、一級建築士によるオンラインの間取り診断サービスを受けて、提案頂いた間取りを採用したからです。

その内容はまた次回に。

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